有明海は、福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県の4県に囲まれた九州最大の海です。
栄養分が豊富でかつては「豊穣の海」と呼ばれ、今も海苔養殖を中心に非常に高い生産力を有しています。
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日本一の干満差
日本一の干満差
有明海は、日本全国の干潟面積の約4割を占める、日本最大の干潟です。泥にはたくさんの栄養分が含まれていて、有明海の生き物はこの栄養分で生きています。
満潮時と干潮時の潮位差は最大6メートルにもなります。満潮時は海に綱って栄養分を吸収し、干潮時は太陽を浴びて光合成を行う、有明海独特の海苔の養殖方法は、この干満差を利用して行われています。 -
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流入河川の
多さ流入河川の
多さ山に降った雨によって、森の栄養が川に流れ込み、川はその栄養分を海まで運びます。
有明海には、九州最大の川である筑後川をはじめ、鹿島川、塩田川、六角川、嘉瀬川、矢部川など、大小100を超える河川が流入しているため、生き物がよく育つ豊かな海になるのです。
そして川から流入する淡水が湾内の海水と混ざり合い、有明海独特の柔らかく口どけの良い美味しい海苔が育つ塩分濃度になっています。 -
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独自の生物相
独自の生物相
有明海には、他の海域にはいない珍しい種が数多く生息しています。
ムツゴロウやワラスポなど国内で他の海域には生息しない有明海特産種が23種、ごく限られた海域だけに生息する有明海準特産種が40種以上もいるとされています。
これほど多くの特産種や準特産種が見られるのは、有明海だけです。