福岡有明あさり

安心安全なアサリ

 福岡有明海漁連では、福岡県有明海産の安心安全なアサリを消費者の皆様に食べてもらうための取組に参加しています。
 福岡有明海漁連が責任をもって出荷したアサリは“福岡有明あさり販売促進協議会”のトレーサビリティシステムによって流通履歴が記録されます。この履歴が確かなアサリを「福岡有明あさり」と名付け販売します。
※福岡有明あさり販売促進協議会:福岡県、福岡有明海漁連、民間企業等で構成された団体

宝の海の恵

 「福岡有明あさり」を育む有明海は、多くの固有種が生息する貴重な海域です。有明海には多くの河川が流れ込むため栄養豊富で、たくさんのエサを食べて育ったアサリはぷっくり太った身と濃い旨味が特徴です。
 一般的に春と秋に旬を迎えるアサリですが、有明海では2月頃から身が詰まってきて、ピークには殻が閉まりきらないほどの身入りとなります。

アサリを守る取組

 福岡県有明海のアサリ資源は、漁業者が稚貝(生まれたばかりのアサリ)の移植や着底促進、親貝の保護に取り組むことで守られています。また、福岡有明海漁連では海の栄養の供給源となる森林保全にも取り組んでいます。

①稚貝の移植
 福岡県有明海に流れ込む筑後川や矢部川の河口付近にはアサリの稚貝が多く発生します。高密度に発生した稚貝は成長が悪くなってしまうため、より良い漁場へ移植することで、成長を促します。

②稚貝の着底促進
 アサリは生まれてすぐプランクトンの様に海を漂いながら成長し、干潟に着地してよく知られるアサリの姿へ成長していきます。この干潟への着地や保護を促進するため、砂利が入った網袋やシュロを干潟に設置しています。

③保護区や禁漁の取組
 アサリ資源を持続的に利用していくためには、親となるアサリの保護が必要です。そこで、保護区を設定し、土曜日を一斉休漁にすることで、親となるアサリを確保しています。