独特の漁業
竹羽瀬(たけはぜ)
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竹羽瀬は海に700本近い孟宗竹をV字型に立て込みます。これは潮流の速い有明海ならではの漁業です。
潮流によって移動してきた魚介類を袋網部に 導き入れて漁獲し、干潮時に袋網に入った漁獲物を回収していきます。竹を立てる間隔、向きなど豊かな経験を必要とし、限られた人が営んでいます。
繁網(しげあみ)
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澪筋(みおすじ)などで杉の支柱で船を固定し、大きなすくい網を入れます。そこに潮流によって移動してきた魚介類が入ったのを見計らって網を上げ、 手網ですくって漁獲する有明海独特の漁法です。
ウナギ、シラウオなどの魚種に合わせて網の傾き具合や目合いを変えます。漁師さんが網の支え棒に乗りかかって 重しになって網を揚げます。
アサリ入れ方じょれん
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引潮時に水深が1m位になると干潟に降り、じょれんを後ずさりしながら引いて、アサリをとります。
水中で泥をふるい落とし、半切(はんぎり)と呼ばれる桶に入れていきます。
水があるためどこにアサリが多いかよくわかりませんが、漁師さんの足の裏にはあたかも目があるかのように多い所を選んでとっていきます。
アナジャコ釣り
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まず、干潟表面の泥を除き巣穴を見つけます。その巣穴ごとに筆を1本ずつ差し込み、それを外敵と思って追い出しにやってきたアナジャコを筆を引き出しながら 入り口付近まで誘い出し、反対の手で電光石火のごとくすばやくとっ捕まえます。
引きずり出すのにもかけ引きが必要で熟練を要します。
アゲマキ釣り
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干潟表面の泥を板ぐわで除いて巣穴を見つけ、針金の先を曲げて作ったアゲマキ釣りという漁具を使って釣り上げます。
素人にはなかなか難しく、 途中で引っかかったり身だけちぎれたりして、うまくいきません。
ヘルメット式潜水器
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さながら宇宙飛行士の出で立ちで、船上から送られる空気で呼吸し、ライトをつけてタイラギを「引っかけ」と言う漁具で一つずつ 打ち掛けてとります。
潜水士は1日3時間位もぐり、海底からマイクで船上の船頭さんや網持ちさんという空気を送るホースを操作する人と連絡を取り、移動しながらタイラギをとっていきます。